子どもの頃、なんとなく思っていました。
「ちゃんと働いていれば、普通に生きていける」と。
でも『改訂新版 節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けない お金の超基本』を読んだとき、その”普通”がもう危ない時代なんだと気づきました。
物価は上がる。税金も増える。でも給料は、急に倍になったりしません。
この本は、そんな”なんとなくの不安”を、ちゃんと数字の現実として見せてくる本でした。
読む前の自分は「なんとかなるだろ」と思っていました。毎月働いて、給料をもらって、少し貯金して。
でも読んで、かなり怖くなりました。
自分がこれから稼げるお金は、思っているより少ない。そして逆に、これから必要になるお金は、思っている以上に多い。
その事実を、感覚ではなく数字で突きつけられたからです。
| 書名 | 改訂新版 節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けない お金の超基本 |
| 著者 | 泉美智子(監修)/坂本綾子(著) |
| 出版社 | 朝日新聞出版 |
| 特徴 | 図解が多く、お金の全体像がつかめる入門書 |
| こんな人におすすめ | 将来のお金が漠然と不安な人/投資が怖い人/何から始めるか分からない人 |
実際に計算してみたら、65歳時点で足りなかった
この本は投資のテクニック本ではありません。
最初に教えてくれるのは「現実を見ること」です。
老後資金、教育費、家賃、税金、保険、物価上昇——こういう”生きるだけで必要なお金”を、順番に計算していきます。
正直「え、こんなに必要なの…?」となります。
私も本の中の計算式を使って、自分の目標貯蓄額を出してみました。
結果は、今の収入ペースだと65歳時点でかなり足りない、でした。
これは結構ショックでした。
なんとなく「働いていればなんとかなる」と思っていたものが、数字にした瞬間に崩れたからです。
でも同時に、こうも思いました。
今、気づけてよかった。
知らないまま40代、50代になる方が、はるかに怖いですから。
この本の一番の価値は、自分の現在地を数字で把握させてくれることだと思います。
「お金がない人」より、「考えない人」が危ない
読んでいてかなり感じたのは、お金の問題は”収入”だけではないということでした。
- 固定費を把握していない
- 将来必要なお金を知らない
- 貯金目標がない
- 投資を怖がって何もしない
こういう状態のほうが、実はかなり危ない。
今はSNSで「一発逆転」「仮想通貨」「副業で月100万」みたいな情報が大量に流れてきます。
でもこの本は真逆で「まずは土台を作ろう」と言ってきます。
そこが逆に信頼できました。
「複利」は、お金持ちだけの武器じゃなかった
この本を読んで、一番印象が変わったのが積み立て投資です。
それまでの自分は「投資はお金がある人がやるもの」だと思っていました。
でも違いました。
本当に重要なのは”早く始めること”だったんです。
なぜなら、複利は「時間」を味方につける仕組みだから。
毎月少額でも、20代から積み立てる人と、40代から始める人では、最終的にかなりの差が出ます。
しかも面白いのが「一気に増やす」ではなく「長く続ける」という発想なんですよね。
ここは、かなり現実的でした。
投資にはリスクがある。でも「何もしないリスク」もある
ここも大事なポイントでした。
多くの人は「投資=怖い」と思っています。もちろん分かります。実際、元本割れすることもあります。
でも逆に、「銀行に置いておくだけ」にもリスクがある時代なんですよね。
インフレ、円安、物価上昇——何もしない間にも、お金の価値は少しずつ減っていきます。
だからこの本は「リスクをゼロにしろ」ではなく「リスクを理解して減らそう」と教えてくれます。
- 長期で持つ
- 積み立てる
- 分散する
この考え方を知るだけでも、お金への不安はかなり変わると思いました。
読書が苦手でも読みやすい
この本は図解が多く、専門用語にも解説がついているので、お金の本を初めて読む人でも読み進められます。
「お金の全体像を一度ちゃんと把握したい」という人には、最初の一冊としておすすめです。
「足りない」と分かったあと、何をするか
ここからが本題です。
私はこの本の計算式で、65歳時点で足りないと分かりました。
では、どうすればいいのか。
方法は3つしかありません。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 資産を運用する
このうち1と2には限界があります。給料は急には上がらないし、節約できる額にも上限がある。
でも3だけは、時間さえかければ誰でも使える方法です。
「早く始める」が、そのまま有利になる
この本が教えてくれた複利の話を、具体的な数字で考えてみてください。
毎月1万円を年利5%で積み立てた場合、
- 25歳から65歳まで(40年)→ 元本480万円が、約1,500万円
- 45歳から65歳まで(20年)→ 元本240万円が、約410万円
元本は2倍の差なのに、最終額は3倍以上の差になります。
この差を生んでいるのは、才能でも収入でもありません。始めた時期だけです。
つまり、投資において一番もったいないのは「損すること」ではなく「始めないまま時間が過ぎること」なんです。
(※上記は概算です。運用成績は市場環境により変動し、元本割れの可能性もあります)
まずは口座を作るところから
この本を読んで「たしかにマズいかも」と思ったなら、次にやることは一つです。
証券口座を作ることです。
投資を始めようと思っても、口座がなければ何もできません。逆に口座さえあれば、月100円からでもすぐ動けます。
私が使っているのは楽天証券です。
- 月100円から積み立てできる。まず習慣を作れる
- 楽天カード決済でポイントが貯まる。投資しながらお得になる
- NISA口座も同時に申し込める。利益にかかる約20%の税金がゼロになる
- 口座開設も本人確認もスマホで完結する
口座開設は無料です。「まだ投資する余裕がない」という段階でも、口座だけ先に作っておけば、準備ができたときすぐ動けます。
今日が一番若い日です。
積み立てと組み合わせるなら、楽天カードも作っておくとポイント効率が変わります。年会費は永年無料です。
まとめ
- この本の価値は、必要な金額を数字で把握させてくれること
- 実際に計算したら、今のペースでは65歳時点で足りなかった
- お金がない人より「考えない人」のほうが危ない
- 複利は「時間」を味方につける仕組み。早く始めた人が有利
- 投資にリスクはあるが、何もしないことにもリスクがある
『お金の超基本』は「すぐお金持ちになる方法」を教える本ではありません。
でも「将来お金に困らないために、今何を知るべきか」を、かなり分かりやすく教えてくれる本です。
読んで何より感じたのは、お金の不安は”知らない不安”だったということでした。
もし今、将来がなんとなく不安・貯金できない・投資が怖い、そんな気持ちがあるなら、一度読んでみてほしいです。
読み終わったあと、”お金への向き合い方”が少し変わるかもしれません。
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