最近、ふと思うんです。
社会人って、結局「人間関係」じゃないかって。
仕事ができても、空気が悪い・会話が噛み合わない・距離感がおかしい・雑談が苦痛。これだけで、普通に評価が下がる。
逆に「なんか話しやすい人」というだけで、得をする。
しかも怖いのが、この差は年齢を重ねるほど広がるということです。
若いうちは勢いや愛嬌でなんとかなる。でも30代、40代になると、コミュニケーション能力の差が、そのまま居場所の差になっていく。
今回紹介するのは、そんな「人との距離感」に悩んでいる人におすすめしたい一冊。
芝山大補さんの『おもろい話し方 芸人だけが知っているウケる会話の法則』です。
この記事では、
- なぜ「最近どう?」が相手を困らせるのか
- 会話が続く人がやっている「話の振り方」
- ツッコミが上手い人の共通点
を、実際に読んで試した感想を交えて紹介します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | おもろい話し方 |
| 著者 | 芝山大輔 |
| 特徴 | お笑いの技術を、日常会話に落とし込んで解説 |
| こんな人におすすめ | 雑談が苦手な人/会話が続かない人/距離感を間違えがちな人 |
「なれなれしい」と「仲がいい」は違う
この本を読もうと思ったきっかけがあります。
以前、職場の先輩がこんなことを言っていました。
「”なれなれしい”と”仲がいい”を勘違いする人がいる。そこの線引きが大事」
この言葉が、妙に頭に残っていました。
確かに、距離を縮めようとして失敗する人は多いです。
- 急にタメ口になる
- いじりすぎる
- 馴れ馴れしく絡む
- 空気を読まずに踏み込む
でも本当に会話が上手い人には、礼儀があります。そのうえで、自然と相手を笑わせる。
つまり必要なのは「失礼なおもしろさ」ではなく「礼儀のあるおもしろさ」なんですよね。
その感覚を学びたくて、この本を読みました。
「最近どう?」は、実は優しくない
この本で最も印象に残ったのが、”話の振り方”についてでした。
たとえば、
「最近どう?」 「最近なんか面白いことあった?」
こういう聞き方。一見、普通ですよね。
でも実際は、相手を困らせてしまうことがあります。
なぜなら、話を振るという行為は「相手の頭の中からエピソードを探してもらう作業」だからです。
探しにくい聞き方をされると、人は地味に疲れる。
これを読んだときは、かなりハッとしました。
会話が上手い人は、テーマを決めて振る
では、どう振ればいいのか。
答えは具体的に、テーマを決めて振ることです。
❌「最近どう?」 ⭕「この前行ってた旅行、どうだった?」
❌「なんか面白いことあった?」 ⭕「一人暮らし始めたって言ってたけど、もう慣れた?」
❌「元気にしてる?」 ⭕「転職した友達、その後どうなったの?」
違いは、相手が答えを探す範囲です。
前者は「面白いこと」という広すぎる箱の中から探させている。後者は、すでに答えの場所が決まっている。
だから相手は考えずに話せる。
実際、これを意識するようになってから、会話の空気感が変わりました。
雑談が続く。相手が笑う。距離が自然と縮まる。
コミュ力はセンスだけでなく、技術なんだと思いました。
「具体的に振る」ためには、覚えておく必要がある
一つだけ、気づいたことがあります。
具体的に振るには、前提として相手の話を覚えている必要があるんですよね。
「この前行ってた旅行」と振れるのは、以前その話を聞いていて、覚えているからです。
つまりこの技術の本質は、話し方のテクニックではなく「相手にちゃんと関心を持っているか」なのかもしれません。
営業をしていると、これは強く実感します。前回の雑談を覚えているだけで、お客様の反応がまるで違う。
愛される人は、「ツッコミ」が上手い
この本はお笑いの話だけでは終わりません。社会人に直結する内容が多いです。
特に面白かったのが「ツッコミ」について。
世の中には、意外と”ボケる人”が多い。冗談を言う人、変なことを言う人、わざとズラす人。
でも、そのボケを拾えないと会話は止まります。
逆に、上手くツッコめる人は場が温まる。
著者は、ツッコミで大事なのは**「違和感探し」**だと言います。
そしてさらに重要なのが“間”。
- わかりやすいボケ → 即ツッコミ
- 微妙なボケ → 少し間を空ける
これだけで空気が変わります。
実際、この本を読んでから、変に気を遣いすぎずに会話できるようになりました。結果として、人間関係もラクになった気がします。
この本は「陽キャになる本」ではない
誤解されそうなので書いておきます。
この本は、無理に面白い人になるための本ではありません。
むしろ逆で、“相手が話しやすい空気を作る本”です。
だから、
- 雑談が苦手
- 人見知り
- 会話が続かない
- 距離感を間違えがち
- 職場の人間関係がしんどい
そういう人ほど役に立つと思います。
コミュ力は生まれつきではありません。知識と練習で、少しずつ改善できる。
そしてその差は、数年後に想像以上に大きくなると思います。
会話術は、聴いて学ぶのも相性がいい
会話の本は、実は耳で聴くのにも向いています。
理由はシンプルで、会話は音だからです。
「間の取り方」や「テンポ」は、文字より音の方が伝わります。しかも通勤中に聴いて、その日の職場で試せる。
Audibleは無料体験があるので、この1冊で試してみるのもいいと思います。
まとめ
- 必要なのは「失礼なおもしろさ」ではなく「礼儀のあるおもしろさ」
- 「最近どう?」は、相手に探させる負担が大きい
- テーマを決めて具体的に振ると、会話は続く
- 具体的に振るには、相手の話を覚えていることが前提
- ツッコミの鍵は「違和感探し」と「間」
『おもろい話し方』は、コミュニケーションを技術として教えてくれる本です。
センスがないと思っている人ほど、読んでみてほしい。
読み終わったあと、明日の雑談が少し変わるかもしれません。
あわせて読みたい記事
会話・人間関係のテーマでは、こちらの記事もおすすめです。
▶ 【雑談の一流、二流、三流 要約】「コミュ力がない」と悩んでいた自分が、”会話の勘違い”に気づかされた本


コメント