昔の自分は「仕事ができる人」が評価されると思っていました。
でも実際に周りから信頼されていたのは、”気づかいが自然にできる人”でした。
社会人になると気づくことがあります。仕事は、能力だけではないということ。
「この人とまた働きたい」——そう思われる人が、結局ずっと必要とされる。
井上裕之著『本物の気づかい』は、そんな”人として大事なこと”を静かに教えてくれる本でした。
この記事では、
- 気づかいができる人の特徴
- 明日から使える具体的な気づかいの方法
- なぜ気づかいができる人は信頼されるのか
を、実際に読んだ感想を交えて紹介します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 本物の気づかい |
| 著者 | 井上裕之 |
| 出版社 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
| こんな人におすすめ | 職場の人間関係に悩む人/気配りが苦手な人/信頼される人になりたい人 |
気づかいは「才能」ではなく「相手を見ているか」
読む前は「気づかいって、センスがある人のもの」だと思っていました。
コミュニケーション能力が高い人。陽キャっぽい人。そういう人だけが自然にできるものだと。
でもこの本を読んで、その考えがかなり変わりました。
本物の気づかいとは「特別な才能」ではなく、相手をちゃんと見ているかどうかだったからです。
つまり、性格の問題ではありません。意識と習慣の問題です。
だからこそ、今日からでも変えられる。ここがこの本の一番の希望だと思いました。
気づかいができる人の特徴①|「ありがとう」の前に名前を入れる
この本で最も印象に残り、今でも実践していることがあります。
それが「名前+感謝している内容+ありがとう」という伝え方です。
ただ「ありがとうございます」と言うのではなく、
「田中さん、昨日フォローしてくれて本当に助かりました。ありがとうございます」
こう伝える。
これだけで、相手への伝わり方がまったく違います。
読んでいて、かなり反省しました。自分は「感謝した気」になっていたことが多かったな、と。
人は”自分をちゃんと見てくれている”と感じたときに、心が動きます。
これは仕事でも、恋愛でも、友人関係でも同じだと思いました。
気づかいができる人の特徴②|「させてもらっている」という姿勢
ここもかなり勉強になりました。
社会人になると、忙しい・理不尽・疲れる、そんな毎日が続きます。
すると気づかないうちに「やってあげてる感覚」になってしまうことがあります。
でもこの本が大切にしているのは「仕事をさせていただいている感覚」です。
最初に読んだときは、正直少し綺麗事にも感じました。
でも考えてみると、今の仕事はお客さん・上司・同僚・会社、誰かとの関わりがあって成り立っています。
つまり”1人では仕事ができない”。
この感覚を持っている人は、やっぱり周りから信頼されやすい。そして不思議と、長く応援されます。
ここは、かなり本質だと思いました。
気づかいができる人の特徴③|相談されたとき、正解を言おうとしない
個人的に一番好きだった部分です。
本書には「部下の相談は、黙って聞くか”大丈夫”でいい」という考え方が出てきます。
これを読んだとき、かなりハッとしました。
人は誰かに相談されると「正しい答え」を言わなきゃと思いがちです。
でも実際は「ちゃんと聞いてもらえた」だけで救われることが多い。
特に今の時代は、みんな余裕がありません。
だからこそ、
- 否定しない
- 急いで答えを出さない
- 一度受け止める
これができる人は、かなり貴重なんだと思いました。
明日からできる、小さな気づかい
この本を読んで感じたのは、人生は”小さい印象”の積み重ねだということです。
特別なことをする必要はありません。
- エレベーターを開けて待つ
- 相手の名前を覚えて呼ぶ
- 髪型や体調の変化に気づく
- 感謝を具体的な言葉にする
- 相手が話しているとき、手を止めて聞く
- 悪い報告ほど早く伝える
どれも小さなことです。
でも不思議と、こういう行動はずっと記憶に残ります。
逆に、能力だけ高くても「この人と一緒にいると疲れる」と思われたら、長期的には苦しくなる。
気づかいは、目に見えないところで信頼を積み上げていく行為なんだと思います。
なぜ「気づかいができる人」は強いのか
ここからは、少し本音の話です。
昔の僕は「結果を出す人が正義」だと思っていました。
もちろん結果は大事です。
でも社会に出て感じたのは、最後に残るのは「また会いたいと思われる人」だということでした。
一緒に働きたい。話しやすい。安心できる。
そういう人。そしてそれは派手な能力ではなく、日常の小さな気づかいから生まれています。
営業をしていると、これは特に実感します。
商品が同じなら、最後は「誰から買うか」で決まる場面が本当に多い。知識の量ではなく、この人なら安心できるという感覚で選ばれる。
気づかいは、目に見えないけれど、確実に効いている力なんだと思います。
読書が苦手でも読みやすい理由
この本は、
- 一つひとつの話が短い
- 具体的な場面が多い
- 難しい言葉が出てこない
- 明日から試せることばかり
なので、かなり読みやすいです。
「本を読んでも実践できない」という人でも、この本は行動に移しやすいと思います。
耳で聴くのもおすすめ
1項目が短く、内容が具体的なので、実は耳で聴くのにも向いています。
通勤中に1つ聴いて、その日の職場で試してみる。そんな使い方ができる本です。
「読む時間がない」「活字が苦手」という人は、Audibleで聴くのも一つの手です。無料体験があるので、この本1冊を試してみるだけでもいいと思います。
まとめ|気づかいができる人になるには
- 気づかいは才能ではなく「相手をちゃんと見ているか」
- 感謝は「名前+内容+ありがとう」で伝える
- 「やってあげてる」ではなく「させていただいている」
- 相談されたら、正解より「聞くこと」を優先する
- 小さな行動の積み重ねが、信頼になる
『本物の気づかい』は「好かれるテクニック本」ではありません。
でも「人との向き合い方」を見直させてくれる本です。
読んで何より感じたのは、人生は結局”人”なんだなということでした。
もし今、人間関係に疲れている・職場がしんどい・コミュ力に自信がない・もっと信頼される人になりたい、そんな気持ちがあるなら、一度読んでみてほしいです。
読み終わったあと、”人との接し方”が少し変わるかもしれません。
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