「なんであんな言い方されたんだろう」 「嫌われたかもしれない」 「本当は断りたいけど、空気を悪くしたくない」
こんなことを考えて、ひとりで勝手に疲れてしまうことはありませんか?
この本を読む前の僕は、かなりありました。
LINEの返信が遅いだけで不安になる。職場や学校では”いい人”を演じる。頼まれごとも断れない。それなのに、心は全然ラクじゃない。
そんなときに読んだのが、岸見一郎・古賀史健著『嫌われる勇気』でした。
タイトルだけ見ると「嫌われても気にするな!」「メンタルを強くしろ!」という本に見えますよね。
でも実際は、全然違います。
これは”どうすれば人はもっと自由に生きられるのか”を徹底的に考えた本でした。
しかも難しい哲学書ではありません。青年と哲人の会話形式なので、読書が苦手な人でもかなり読みやすい。最初は青年側の気持ちがわかりますが、読み終わる頃には哲人側の意見になっていること間違いなしです。
「変われない」のは過去のせいじゃない
この本で最初に衝撃だったのが、**「人は過去によって決まるのではない」**という考え方です。
普通はこう思いますよね。
- 昔いじめられたから自信がない
- 失敗した経験があるから挑戦できない
- 家庭環境のせいで性格がこうなった
いわゆる”トラウマ”です。
でも『嫌われる勇気』では、”人は過去に支配されているのではなく、自分で目的を選んでいる”と考えます。
たとえば「人前で話せない」のは、本当に性格の問題なのでしょうか。
もしかすると”失敗して傷つかないために話さない”という選択をしているだけかもしれない。
これを読んだときは、かなりハッとしました。心の奥を見透かされたようでした。
もちろん過去は消えません。でも「だから変われない」は違う。自分で選び直せる。
この考え方は、かなり救いになります。
人間関係の悩みは、ほぼこれだった
本書で何度も出てくるのが、「すべての悩みは対人関係の悩みである」という言葉です。
最初は大げさに感じます。でも考えてみると、
- お金の悩み → 他人との比較
- 仕事の悩み → 評価や人間関係
- SNS疲れ → 他人の視線
- 恋愛の悩み → 相手との関係
結局、”人”が絡んでいることが多い。
そこで本書が出してくるのが、かなり有名な考え方——「課題の分離」です。
簡単に言えば、”それは誰の課題なのかを分ける”ということ。
自分が誠実に話した。でも相手が嫌うかどうかは、相手の課題。 自分が頑張って仕事した。評価するかどうかは、上司の課題。
これを全部背負うから、人は苦しくなる。
嫌われないように生きようとすると、人生の主導権を他人に渡してしまうことになります。
だからこの本は「嫌われることを恐れるな」ではなく、「他人の人生を生きるな」と言っているのです。
ここがめちゃくちゃ深く、救われる部分でした。
承認欲求に振り回される時代だからこそ刺さる
SNSを開けば、誰かの成功が流れてくる時代です。
フォロワー数、いいね、年収、恋愛、生活レベル。無意識に比べてしまうことも、よくあります。
でも『嫌われる勇気』では、”他者と競争する必要はない”と語られます。
昨日の自分より少し前に進めばいい。
この考え方は、今の時代にかなり合っていると思いました。誰かより上になるためじゃなく、自分の人生をちゃんと生きる。
シンプルですが、実際にできている人は少ないと思いませんか?
だからこそ、この本は長く売れ続けているんだと思います。
「自由」とは、嫌われることである
タイトルにもなっている、有名な言葉です。
最初はかなり怖く感じます。でも読み進めると意味がわかってきます。
全員に好かれようとすると、
- 本音が言えない
- やりたいことができない
- 空気ばかり読む
- 他人基準で生きる
つまり”不自由”になる。自分で自分を拘束することになってしまう。
逆に「嫌う人がいてもいい」と思えた瞬間、人は少し自由になる。気持ちが楽になります。
もちろん、わざと嫌われろという話ではありません。大事なのは”自分の人生を、自分で選ぶ”ということ。ここがこの本の核心だと思います。
読書が苦手でも読みやすい理由
『嫌われる勇気』は哲学の本ですが、かなり読みやすい部類です。
理由は、青年と哲人の会話形式になっているから。
読者が感じる疑問を、青年が全部ぶつけてくれます。
「そんな綺麗事ある?」 「現実はそんな簡単じゃない!」
というツッコミもかなり多い。だから読んでいて置いていかれることがありません。
むしろ”自分の価値観が少しずつ崩されていく感覚”が面白い。普段読書をしない人ほど「意外と読める」と感じる一冊だと思います。
まとめ
『嫌われる勇気』は、ただの自己啓発本ではありません。
- 他人の目が気になる
- 空気を読みすぎて疲れる
- 自信が持てない
- 人間関係に悩んでいる
- もっと自由に生きたい
そんな人に刺さる一冊です。
しかも、読んだ後すぐに考え方が変わる場面が多い。
「あ、自分って他人の人生を生きてたかもしれない」
そう気づけるだけでも、この本を読む価値はかなりあると思います。
もし今、”なんとなく生きづらい”と感じているなら、一度読んでみてほしいです。
これは知識を増やす本ではなく、“これからの生き方”を変える本だと思います。


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